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SNS広告の効果測定方法は?基本指標と分析のポイントを解説
目次CONTENTS
「SNS広告を出していているけど、どれくらい成果が出てる?」
「広告の効果測定をするためにはどんな方法がある?」
という疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では
・SNS広告の効果測定の概要
・SNS広告の効果測定で押さえておくべきポイント
など、SNS広告の効果を正しく測るためのノウハウをお届けします。既にSNS上で広告を出されている方もこれから広告を出す方も、フィードバックを元に広告を効率的に打つために必見の内容となっております。
最後におすすめのSNS広告の効果測定ツールも紹介しておりますので、ぜひご一読ください!
SNS広告の効果測定とは?
そもそもSNS広告の効果測定とは、どんなことなのでしょうか。まずはSNS広告の効果測定の概要や目的を解説します。
SNS広告の効果測定とは、自社が打っているSNS上での広告が目標に対して、どの程度達成しているか、どこに改善点があるかを見つける活動です。
SNS広告と一口に言っても、様々なSNSが存在し、SNSによって広告の配信の仕方が異なります。代表的なSNS広告としては以下のものがあります。
- Facebook広告
- Instagram広告 ※FacebookとInstagramは同じ広告マネージャ
- Twitter広告
- LINE広告
- TikTok広告
- Pinterest広告
低コストで便利なSNS広告ですが、目的の売上・集客に繋がっていなければお金を垂れ流すだけで、意味がありません。そこでSNS広告の効果測定が重要となってきます。
SNS広告の効果測定によって、広告の効果やユーザーの行動を把握することができ、SNS広告の評価や次なる改善に繋げることができます。SNS広告を打つならSNS広告の効果測定は必須の活動と言えるでしょう。
SNS広告の効果測定方法は?
では具体的にSNS広告の効果測定はどんな方法で行われるのでしょうか。続いてはSNS広告の効果測定の方法を解説します。
最初にKGIを設定する
SNS広告の効果測定を行うために、まずは最初にKGIを設定します。KGIとは、Key Goal Indicatorの略称で、最終的に達成したい最重要指標を指します。
例えばSNS広告であれば、「自社製品の売上を30%向上させる」「会員登録者数を前年比10%向上させる」というのもKGIになります。Instagram広告を打つことで達成したいKGIを設定しましょう。
KGIの設定のポイントは「具体的な数値で設定すること」と「達成可能であること」です。
SNS広告を評価するためには、KGIは具体的な数値である必要があります。定性的な指標ではなく、定量的な数値目標になっているか確認しましょう。
またKGIは達成が不可能、もしくは達成が難しすぎる目標はふさわしくありません。目標を高く持つことは悪いことではありませんが、市場動向や1年・3年・5年など期間的にも達成可能な目標を設定しましょう。
KGIを達成するためのKPIを設定する
KGIを設定したら次はKPIを設定します。KPIとは、Key Performance Indicatorの略称で、KGIを達成するためのプロセスを指します。SNS広告がそのプロセスをどの程度達成できているかを定量的に計測するための指標です。KPIはKGIと同じく具体的な数値で設定する必要があります。
1つのKGIに対して、KPIは複数設定することが基本です。しかし、KPIを多く設定し過ぎてしまうとどの指標を見ればいいのかがわかりづらくなってしまいます。KPIの候補の中でも管理すべき優先順位を決めて、シンプルなKPIを設定すると良いでしょう。
SNS広告で押さえておくべき基本指標
続いてはSNS広告で押さえておくべき基本指標を解説します。「効果測定が重要なのはわかったけど、SNS広告の効果測定で何をみたらいいか分からない」という方のために、SNS広告で押さえておくべき指標をまとめました。
SNS広告の3つの目的別に指標を分類しました。どのような目的でSNS広告を打つか定まっているのであれば、該当の指標はきちんと理解しておきましょう。
「認知」目的
<インプレッション数>
インプレッション数とは、自社の広告がSNS上で表示された回数のことです。回数はのべ数となるため、一人のユーザーに同じ広告を3回表示されれば、インプレッション数も3になります。
インプレッション数を確認することで、広告が正しく機能しているかを確認できます。また、他の指標と組み合わせることで、広告がどれくらい効率よく運用できているかを評価することが可能になります。
<インプレッション単価>
インプレッション単価(CPM:Cost Per Mile)とは、広告表示回数あたりの広告単価のことです。多くの場合1000回が基本単位とされ、以下の式で計算されます。
インプレッション単価 = (広告費 ÷ インプレッション数) x 1000
<リーチ数>
リーチ数とは、自社の広告が表示されたユーザーの数のことです。同じユーザーに広告が3回表示されてもリーチ数は3となります。
のべ数でカウントするインプレッション数に比べ、リーチ数は広告が届いたユーザー数がわかるため、どれだけのユーザーに広告をみてもらえたかがわかります。
<フリークエンシー>
フリークエンシーとは、一人のユーザーに広告が表示された回数のことです。フリークエンシーの数値が高いと、ユーザーの広告の認知度・理解度を高いと言えます。
「誘導」目的
<クリック数>
クリック数は広告がクリック(タップ)された回数です。クリック数が多いほど、広告への誘導数が高いと言えます。
<クリック率>
クリック率(CTR:Click Through Rate)は広告が表示された回数(インプレッション数)に対して、広告がクリックされた比率です。クリック率は、以下の式で計算されます。
クリック率 = (クリック数 ÷ インプレッション数)×100(%)
<クリック単価>
クリック単価(CPC:Cost Per Click)は広告1クリックあたりの広告単価です。クリック単価の数値が低ければ、低単価で効率的にサイトへ誘導ができているといえます。クリック単価は以下の式で計算されます。
クリック単価 = 広告費 ÷ クリック数
「獲得」目的
<コンバージョン数>
コンバージョン数とは売上や会員登録などの目標達成に至った数です。SNS広告を出す前には正しい評価をするために、何をコンバージョンとするかを明確に定める必要があります。
<コンバージョン率>
コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)は、広告からサイトを訪れたユーザーの内、コンバージョンに至った比率です。目標に直結する指標であるため、KPIに設定することも多いです。コンバージョン率は以下の式で計算されます。
コンバージョン率 = コンバージョン数 ÷ クリック数×100(%)
<コンバージョン単価>
コンバージョン単価(CPA:Cost Per Action)は1回のコンバージョンにかかった広告単価です。数値が低いほど広告の費用対効果が高いと言えます。コンバージョン単価は以下の式で計算されます。
コンバージョン単価 = 広告費 ÷ コンバージョン数
SNS広告の効果測定を行う際の注意点
続いては、SNS広告の効果測定を行う際の注意点を解説します。前章でSNS広告の効果測定で押さえるべき基本指標を紹介しましたが、ただデータを確認するだけの効果測定では広告の正しい評価や改善につながりません。
SNS広告の効果測定を行う際には以下の3つの注意点があります。
KGI・KPIを設定するから効果測定を行う
前述の通り、SNS広告の効果測定を始める際には、KGI・KPIの設定が必要です。KGIによって広告の成果を正しく評価したり、KPIによって進捗や課題を見つけることができます。広告を打っているけど、KGI・KPIの設定ができていないという企業は、必ずKGI・KPIの設定をしましょう。
さらにKGI・KPIは適宜見直しをすることも重要です。例えば、KPIが全て達成できているのに、KGIが達成できていない場合は、KPIの設定が適切でない可能性があります。そのような場合は、KPIを今一度見直して、KGIと関係の強い指標に変更しましょう。
定期的にデータ確認を行う
SNS広告の効果測定を感覚的にチェックするのではなく、データを定期的に確認することで客観的な評価を行いましょう。
データの見方としては、過去からの増減量・増減率を見たり、通常時とキャンペーンなどのイベント時の差を見ることで、広告の効果を評価することができます。そのため、過去のデータと比較ができるように基本指標を参考にまとめておくと良いでしょう。
長期的な視点で分析・評価を行う
最後はSNS広告の効果測定の長期的な視点で分析・評価を行うということ。SNS広告は、広告を投下してから成果につながるまでにタイムラグがあります。
既に認知度の高い商品・サービスであれば、広告を打つことである程度売り上げにつながるかもしれませんが、基本的にはSNS広告を投下してすぐに売上が上がるということは少ないので、一定期間以上のデータ収集が必要です。
また、1日だけのデータを見て一喜一憂するのではなく、まとまった期間のデータを分析することで、正しい評価を行うことができます。広告を投下した直後で成果が出ないからといって、広告を取りやめたり、別の広告を打つようでは、広告の正しい評価はもちろん、広告の問題点・改善点を見つけるのも難しくなってしまいます。
SNS広告は手軽に広告を投下できる一方で、SNS広告の効果測定は長期的な視点で分析・評価を行わなければいけないことに注意しましょう。
・SNS広告の効果測定のおすすめツール紹介
最後にSNS広告の効果測定のおすすめツールを紹介します。それぞれの特徴を把握して、自社にあったSNS広告の効果測定のツールを選びましょう。
Databeat Explore
出典:https://www.data-be.at/
Databeat Explore(データビート エクスプローラー)はSNS広告のレポートを自動作成できるツールです。さまざまなSNS広告のデータ収集をし、一つのシートにひとまとめにすることができます。ツールに用意されたテンプレートを使用すれば、広告の効果測定結果を報告用レポートを簡単に作成することができます。
さらにExcelやGoogleスプレッドシートへの出力はもちろん、Googleデータポータルやその他BIツールへの連携が可能です。
Databeat Exploreの費用は2つのプランによって異なります。
アカウント数課金プラン:広告アカウント数 x 300円/月
広告費課金プラン:広告費 x 0.3% / 月
SINIS
SINIS(サイニス)はPC上でInstagram広告の効果測定を行える分析ツールです。インプレッション数やリーチ数などInstagram上でのユーザー行動を把握することができます。収集したデータはExcelやPowerPoint形式で出力でき、会議や報告用資料にそのまま利用することが可能です。
費用は4つのプランによって異なります。
LITE 0円/月
STARTER 1万円/月
PROFESSINAL 5万円/月
ENTERPRISE 料金お問い合わせ
Aista
出典:https://notari.co.jp/aista_premierelp/
Aista(アイスタ)は、日本初のインスタグラム専門分析ツールです。Instagram広告の効果測定で押さえておきたい基本的な指標以外にも、「アカウントの分析」「市場動向の調査」が可能です。
費用は通常版とプレミア版で異なります。
通常版 1万円/月
プレミア版 30万円/月
Twitterアナリティクス
出典:https://business.twitter.com/ja/advertising/analytics.html
Twitterアナリティクスは、Twitterアカウントをお持ちの全てのユーザーが利用できる無料のアクセス解析ツールです。広告のインプレッション数やクリック数などの基本指標を確認できます。さらにエンゲージメントのカウントも可能で、ユーザーがどれくらい広告の内容に興味を示してくれているかを評価することもできます。
費用は無料で、Twitterアカウントをお持ちでしたら誰でも利用することができます。
WEBAntenna
出典:https://www.bebit.co.jp/webantenna/
WebAntenna(ウェブアンテナ)は、株式会社ビービットが提供する広告効果測定ツールです。
複数のSNS広告を一つのツールで測定・比較することができます。アトリビューション分析によってどの広告がどれくらいの効果を出しているか把握でき、どの広告に力を入れていくべきか戦略立てに役立ちます。
費用はクリック数の従量課金になっております。
初期費用:無料
月額料金:2万〜(クリック数従量制)
ゼプラ
ゼプラはSNS、WEBサイト更新や広告の効果測定を誰でも簡単に、オートマチックにするツールです。施策毎に目標・計測期間を設定すれば、結果を自動で計測してくれるため、施策のやりっぱなしを防ぎ、施策毎の費用対効果を簡単に把握することができます。
目標設定を自動レコメンドしてくれるので、 Google AnalyticsやSearchConsoleなど各種ツールの知識 が無くても、誰でも簡単に効果測定が可能です。
費用は3つのプランごとに異なります。内訳は以下の料金表の通りです。
スタンダードプラン | 9,980円/月 95,805円/年 | 所有する1つのWEBサイトの効果測定を実施 |
プレミアムプラン | 49,800円/月 478,080円/年 | 自社で所有する全てのWEBサイトの効果測定を実施 |
マスタープラン | 99,800円/月 958,080円/年 | クライアントのWEBサイトの効果測定を実施 |
まとめ
SNS広告は低コストで多くのユーザーにリーチできますが、正しく広告効果を測定して評価・改善していくことが重要です。
本記事を参考に、SNS広告の効果測定を始めたり、KGI・KPIや分析ツールなど自社の効果測定方法を見直してみてください。
また、SNS広告効果測定ツールの多くはトライアルで利用できるものが多いです。機能だけでなく、見やすさや操作のしやすさなどの使い勝手もツール選びでは重要となってきますので、まずは気軽にツールに触れてみることをおすすめします。
代表取締役 池本 将章
株式会社エッコにて、WEBコンサルティング事業部長、東京支社統括を歴任した後、 2017年にMPHを創業。2019年にプラスファクトリー株式会社を設立。これまでに500以上の企業への支援実績。